体積が8倍

全体的に実が大きくなってきました。フォトは20日のものですが、直径は大体平均すると、8mmくらいです。だいぶ大きくなったなとしげしげと見ておりましたら、二週前と比べ、どの程度実の大きさが変化したのか体積が気になってきました。

その時、ふと中学一年か二年の数学の授業を思い出しました。全く勉強しなかったのですが、半径が2倍になると表面積は4倍になる点だけ、なんとなく記憶があります。

調べてみますと、体積は8倍になるんですね。雌蕊の子房部分が肥大している状況ですが、変化の過程からすると第二期の初期~中間くらい、ベレーゾンが始まった頃かな?

しかし、ここまで天候不順が長いと色付くのだろうか・・・

雨のち曇天、その後小雨を繰り返しています

甲府地方気象台の情報によると、「7月19日までの日照時間は甲府は42.1時間で平年の47%、最も少ないのは北杜市大泉で28.6時間と平年の32%に留まっている」との話。明野方面は大泉寄りですから、かなりの日照不足で色づきの遅れが目立ちます。

特に今月に入り、日照不足が深刻で成長に悪影響が現れています。
雨、曇りが続くと病気も増えます。

それでも実はどんどん大きくなってきました。現在、直径は8mmくらいです。

さて、画像中央の上部の葉に少しですが、菌病に罹っているのがわかります。今週は畑全体を巡回し、可能なだけ取り除き焼却などして、対応に追われました。幸いにして、軽度であったので4平日ほどの作業で済みましたが、まだまだ油断は禁物です。

傾き

今年メルローを植えて三か月後の畑を撮影しました。

並んでいる株を見回すと、成長の早い遅いがよくわかります。差は40センチくらい有る場合も。ですが、現在の成長速度は必ずしも適正ではなく、今よりも成長が遅いくらいが好ましいと思います。今年は、一か月に及ぶ梅雨のせいか、成長が早い気がします。

興味深いのは、今成長が早くても今後数年の成長が遅かったり、または逆だったり。それに、より成長したから品質が良いとは限りません。見た目と品質は比例しないケースがあります。

さて、フォトを見て違和感ありませんか?パッと見、右側に見える茶色の帯は隣の畑の法面ですから盛り上がって見えますよね。でも、その点ではなく、地面の表面の広がりに注目してください。

・・・画面左側が下がっている?・・・傾いている??・・・そうです。畑自体が西方向に2度以上傾斜して圃場(畑)が基礎設計されているせいで畑は傾いてます。

幅10数km、傾斜長10kmに及ぶ西下がりの大傾斜面の一部にうちの畑が位置しているのが原因です。

ちなみに、前方畑の中央部分は少し盛り上がってます。これは排水を考慮した基礎設計と聞きました。

更に奥(北)の林の先はぐっと下がって断崖になっていて、沢が現れます。早朝ですと、鹿が姿を現すこともありますよ。

60センチ突破

今年4月に植えたメルローが60センチを超え始めました。画像中央より上部分に、水平方向に張っている金属線は、地面から60センチの高さに架っています。その線に届くかどうかで、成長の早い遅いが見て取れます。

この金属線は主枝(トランク)誘引線と呼ばれる重要なパーツで、今後垣根系に仕立てる場合、必要とされる物です(株仕立てや棚仕立てなどは除く)。

この後一か月の間で、倍前後の高さまで成長するので、不要な芽などはこまめに整頓する必要があります。前回、房ができていたメルローとは別の育て方をしたので株元まで草が迫ってます。

この草をまめに除草するのが大変・・・除草剤など絶対に使用できないのでひたすら手作業です。雨の中、水しぶき攻撃を浴びながら、屈んで作業しているとギブしそう・・・

メルローの幼果

昨年5月、ポッド苗の状態でうちに到着したメルローを育て一年。順調に育ってくれて、実が成りました。先週の結実から大きくなり直径は4㎜を超えています。まさしく幼果といったところです。

他の房も点検してみると、状態の悪い物もありましたが、ひとまずほっとしました。

メルローを植えた畑は、他の畑より石がかなり多くて、整備する際は大変でした。整備(とりあえず畑の形にする)を終え、耕耘作業に入ると今度は地表より15cm地下あたりの土が固くて苦労した頃の記憶が蘇りました。

それにしても、天候がずっと悪いですね。小雨が止まず、早朝の温度は20度前後でほぼ無風。最悪・・・

風が吹くなり、2日~3日につき1日くらいは丸一日晴天であるとかして、要因の一角が崩れれば良いのですが・・・けれど向こう10日はまたしても雨、雨、雨です。

そうなると、6月18日あたりから、ほぼ一か月間の大半が降雨か曇りの状況となります。今年は粒の状態が今後相当に悪化しそう。困ったなあ・・・

キャノピー管理は続く

フォトは先週のシャルドネの畑です。ぼうぼうに伸びてしまった先端部と、成長過程で密集過多となったエリアの新梢を整える作業が続きます。

右側が作業前(既に三巡目)、左が作業後です。5日もすると、それまで低い位置にあった新梢の先端部が伸び、以前に摘心した新梢先端部の高さに追いつきます。

総じて見たところ、そろそろ今年の新梢は生え揃いつつある印象です。けれど、これだけ降雨が多いと病気が発症してもおかしくないです。雨天時は草の刈り払いしながら、ちらちらと葉の様子を点検しているのですが・・・正直怖いです。

幼果

開花後、約10日前後して落花した花房部(実ができる房になる部分)に、今後果実になる部分が発達し始めました。計ると2㎜位の直径です。本当はもう少し成長してから幼果と呼ぶらしいので、フォトはミニ幼果といったところですね。

一方で、先週から天候不順で花房部の病気が気になるところですが、今のところは大丈夫の模様です。おしべのこびり付きも、実の成長を阻害するので、ひどい状況のエリアには今後処置をする必要があります。作業は果てしなくあります。

6月に入ると、曇りでも半袖姿では腕に火ぶくれができてしまい一日中作業するのは要注意。そこで暑いですが長袖に戻します。麦わら帽子も欠かせません。

伸びたままの新梢

フォトは、カベルネ・ソービニョンの新梢が根本から1.5mくらい伸びてしまった姿です。中央左側あたりから一気に伸びる様子がわかると思います。右側の根本近くにできた房が小さく見えます。成長する作業にエネルギーを費やしているのがわかります。

この時期はこまめに管理作業をしないといけません。フォトの新梢は主幹(地面から垂直に立ち上がる部分・トランク)の悪い位置から不要に伸びてしまった梢なので切り取りました。

先端部

新梢の先端部です。先端部付近に子供のような葉がいくつも見えます。この葉等は、場合によって、数日でフォト右側の葉のサイズまで成長します。先端部に栄養をどんどん送り込んでいるわけです。

放置すると実を残すより体を大きくする性質が強くなるので、早めに先端部(成長点を含む部分)を刈込み、まだ伸びていない新梢を伸ばす必要があります。そうして、当面はバランスの取れた状態を維持する作業が続きます。

伸びすぎた新梢

一部の新梢が、一気に伸び始めました。なにもしないでおくと、ひたすら伸びていきます。すると、自身を支える構造体がないので、地面まで先端が垂れ、やがて地表を這い始めます。ぶどうは、つる植物(つる性落葉低木)ですから、野性では他の植物などの表面で成長していきます。結果的に他の植物の光合成を妨げるほど発育します。はやく先っぽを切らなければ…